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楽譜の記号(速度記号)

こんにちは。

前回までに拍子記号臨時記号調号ついて
説明してきました。  

拍子記号と調号は
楽譜の音符の前に書かれている記号です。


今回も音符よりも先に書かれている
記号について説明します。



4、速度記号


速度記号は名前の通り
曲のテンポを示す記号です。  

文字を使った記号を『楽語』といいます。


速度記号は主にイタリア語です。

ドイツ語やフランス語で
表記されることもありますが、
イタリア語のものが一番多いので
今回はイタリア語の速度記号について
説明します。


【よく使用される速度記号】


Largo(ラルゴ)    幅広くゆるやかに

Lento(レント)    ゆっくりと・のんびりと

Adagio(アダージョ)    ゆっくりと

Andante(アンダンテ)    歩くような速さで

Moderato(モデラート)    中くらいの速さで

Allegro(アレグロ)    活発に・陽気に

Vivace(ヴィヴァーチェ)    活発に・元気に

Presto(プレスト)    きわめて速く




これらは楽譜の最初に書かれることの多い
速度記号です。

楽譜の途中で速度を変化するために現れる
速度記号もあります。
それはまた別の機会に説明しますね。



速度記号にはこのような表記もあります。


これは曲のテンポを
具体的に数字で表す記号です。

『歩くような速さで』や『活発に』の
感じ方には個人差があるので、
曲のテンポを正確に示したい!
という場合はこの記号が使われます。

この楽譜の場合、
♩=120となっているので
メトロノームの120の速さで演奏します。

♩=120というのは
『1分間に四分音符が120回鳴る速さ』です。


振り子式のメトロノームには

楽語の速度記号がどのくらいの速さなのかを
示してくれているものもあります。



速度記号を見た時に
Allegroなら速く、Largoなら遅く
と、速さだけを考えても演奏はできます。

でも、イタリア語で
Largoは『幅のある・ゆったりした』
Allegroは『陽気な・快活な』
という意味です。

『速く』だけではなく『陽気な』
『遅く』だけではなく『ゆったりした』
という性格もわかると
イメージが変わってきますよね。

曲を演奏する時に、イメージを持つことは
とても大切です。

特に楽譜の最初に書かれている速度記号は
曲のイメージのヒントにもなる記号です。


速度記号を見たら、
イタリア語の意味も調べてみましょう!

それでは、また🌸