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楽譜の記号(装飾音③)

こんにちは。

今回はこの装飾音についてです。


4、ターン(Turn)

ターンはこの記号です。

アルファベットのSが横になったような
形ですね。

ターンがついている音符は基本の音を中心に
1つ上の音→基本の音→1つ下の音→基本の音
と回転するように演奏します。

音符にすると次のようになります。

または

ターンには二種類の演奏方法があります。
基本の音から始まるものと、
基本の音の1つ上の音から始まるものです。

どちらの演奏方法でも音は均等に入れます。


どちらの方法でひくかは曲に合わせて
自分で決めて良いのですが、
合奏で同じパートを何人かで演奏する場合は
全員で揃えましょう。


ターンは
音符の右上に書かれていることもあります。

この場合は、前半は基本の音を伸ばして
後半に装飾音を入れます。


ターンは書かれている場所で
演奏の仕方が変わるので注意しましょう。



ターンには
1つ下の音→基本の音→1つ上の音→基本の音
という逆に回転するものもあります。

これを転回ターンといいます。

転回ターンの記号はこれです。

モルデントのように縦線が入りました。


転回ターンの時は1つ下の音から始まるので
または
このように演奏します。


転回ターンは
こんな記号で表す場合もあります。

普通のターンと同じに見えますが、
よく見でください。
向きが逆になっています。

パッと見た感じではどちらのターンか
わからなくなりやすいので、
注意が必要です。


わからなくなってしまったら、
ターンの形に合わせて
音を出してみてください。

記号の左が上で、右が下の場合は
上の音から始めて下の音に回転する

記号の左が下で、右が上の場合は
下の音から始めて上の音に回転する

と、覚えましょう!



ターンにも臨時記号がつくことがあります。

トリルやモルデントと違って
ターンは上の音も下の音もひく記号です。

上の音に臨時記号がつく時は
ターンの記号の上に臨時記号がつき、



下の音に臨時記号がつく時は
ターンの記号の下に臨時記号がつきます。


上下両方の音に同時に臨時記号がつくことも
あります。

このターンを音符にするとこうなります。

どの音に臨時記号がつくのか
間違えないように気を付けましょう!


ターンは装飾音の中でも
臨時記号をつける音を間違えたり、
回転が逆になってしまったり、と
最初はとても間違えやすい記号です。

正しい音を出せるように、
慣れるまではよく見て確認してから
演奏するようにしてください。

それでは、また🌸